雪塩ミュージアム

雪塩ミュージアム STAFF

雪塩を生産する製塩所、そしてその魅力を伝えるミュージアムスタッフたちが、
それぞれの想いを語りました

世界中から選ばれる塩の、職人でありたい

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雪塩製塩所 工場長

仲兼久 唯正

2019年に工場長に就任して以来、1日平均700kg、約3500~4000パックの雪塩を生産する毎日の中で、常に「雪塩の基準」と向き合いながら業務にあたっています。雪塩は、いわゆる普通の塩と比べて何十倍も価格が高く、お客様からの期待値も高い、ブランド塩。宮古島の塩としての価値を維持し、品質を安定させるのはもちろん、ブランド力をさらに上げたい、その使命が私たちある、と考えているからです。

雪塩はその日の海水の温度や湿度といった外部環境や生産環境によってお塩の品質に変化を与えることがあります。そのため、毎朝5時までには出勤し、1時間おきに苦味や水分量、ナトリウムの量などが基準内かどうか、工程のすべてをチェックしていくのです。雪塩独特の味わいや質感を維持するには、そのひとつひとつが繊細な調整の繰り返しです。

日々の塩づくりを通して、人々の健康を考えるようにもなりました。だからこそ、雪塩が世界中から選ばれる塩であるために、この品質を保ち、守っていく。それは私たち工場スタッフがめざす塩職人としての姿です。

現在は工場内の全工程をご覧いただくことはできませんが、パウダー状の雪塩が誕生する瞬間、海水だった塩がふわふわと雪のように舞う様子を、いつかお客様にお見せしたいです。

言葉だけでなく、
体感していただくことで魅力を伝えたい

小川 義樹 写真1 小川 義樹 写真2

雪塩ミュージアム 雪塩ガイド

小川 義樹

雪塩ガイドとして、1日平均100人くらいのお客様に雪塩の魅力を伝えています。そんな中で「あなたの説明が聴けて良かった」と言われた時が何よりも嬉しくなります。配属間もない頃、お子様連れのお客様から、私が担当した雪塩ガイドの話に子供が大変興味を持ち、学校の自由研究のテーマにしてくれたということがありました。それこそ、やりがいを感じた瞬間でした。もともと人前で話しをするのは苦手な方でしたが、言葉で伝えるだけでなく、実際に塩を触って体感していただくことが、より相手には伝わるということもわかりました。一人でも多くの方に雪塩のファンになってほしいという想いで、今では脱線話も交えながらトークしています。

雪塩ミュージアムでは、まずガイドを聴いて雪塩の特徴をご理解いただいたあと、ショップで試食や体感をしていただくと、よりお買い物も楽しめると思います。毎日、多くのお客様にお越しいただきますが、お昼時が比較的空いていて狙い目の時間帯です。ぜひ、僕たちに会いにきてください!

その独特な話術で雪塩の魅力を伝えて17年、
トレードマークはサンバイザー

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雪塩ミュージアム 雪塩ガイド

伊良部 はすの

今では自虐ネタで笑いを取ることもあるくらいですが、ここで初めてお客様に説明した時のことは恥ずかしくて思い出したくもないくらい(笑)。極度の人見知りがガイドをするのですから、最初の頃は大変でした。雪塩を作りたくて入社したのに、なぜ人前で話さなくてはならないの?そればかり考えてストレスの渦中にいました。そんな時、ある人から「おもしろくて分かりやすい説明を有難う」と言われたときにガイドをしていて本当に良かったと思いました。

話術 を磨くのではなく、雪塩についてもっともっと学び、それを自分の言葉で伝え楽しい時間を作っていければと思っています。幼少期から落語を唯一の娯楽として親しんできた経験もあって、慣れてくると話のオチを付けるのもスムーズに。年々、人前で話す内容にも少しづつ自信がついてきました。それは、塩や調味料に関する知識だけでなく日本人と食の歴史、食からつながる自然環境問題などを学んでいこうと思います。

ガイドでは、雪塩の魅力を伝えると同時に自分を成長させる場所でもあるので妥協せず、日々追及を意識していきます。人が人を呼ぶ、という言葉があるように、現在は年間約4万人の方にガイドを行っていて、これまでの17年では数え切れない出会いがありました。今では、家族ぐるみでお付き合いするお客様もいらっしゃいます。皆さん、家に帰ってくるような気持ちとおっしゃってくれるのです。これから出会う皆さんにも、雪塩ミュージアムはアットホームな場所、ワクワクして、人に癒されるところ、そう思ってもらえたら何よりです。トレードマークと言われるこのサンバイザーも、お客様からのプレゼントされた事もあって大事にしていこうと思います。

阿吽の呼吸で通じ合う3人、雪塩はチームでなければ作れない

廣田 さおり 写真

雪塩製塩所

廣田 さおり

もともと、当社が運営する塩専門店「塩屋(まーすやー)」の所属でした。数百種類の塩を扱っている店なので、雪塩も一つの商品でしかなかったのですが、雪塩製塩所に配属されてはじめて作る立場になって、ガラリと想いが変わりました。雪塩の生産工程にはこれほどの努力と絶え間ない作業が必要なのかと知り、雪塩に愛情をもって作ることができています。特に私たち3人で、1日の生産目標を達成するとき、やりがいを感じます。2人に対しては、頼りたいし頼られたいと心から思っています。いまはガラス越しのパッキングの現場ですが、私たちのチームワークをぜひ見に来てください。

粟国 奈穂子 写真

雪塩製塩所

粟国 奈穂子

思えばもう、10年以上、製塩所で雪塩を作っています。1日平均3500パック以上を生産しているので、数えたらきりがないですね(笑)。毎日、私たちが作ったこれだけのパック量の完成品をお客様にお届けしているのだ、と思うとやりがいを感じます。また私は、仕事仲間に恵まれたと思っています。仲間はかけがえのない存在です。言わなくても通じ合い、フォローしあいながら乗り切っていくチーム。ミスやロスも少ないときこそ、このメンバーでよかったと感じています。この環境が何より好き。新しくなった雪塩ミュージアムにぜひ、遊びにいらしてください。

今西 利恵 写真

雪塩製塩所

今西 利恵

コミュニケーションを最も大事にしています。もともと明るく、人と話すのも好きな性格ですが、2人とは特に隠し事もなく、何でも言い合える最高の仲間。実は私が一番年上だけど、怒られることも多くて(笑)。でも長年連れ添った夫婦のような、阿吽の呼吸で作業ができるので、私はこの現場が好きです。宮古島には10年住んでいますが、この青い海から採れる雪塩の生産に携わることができ、誇りを感じています。

私のように、耳の聞こえない方も多くお越しくださいます。私をみかけたら、ぜひ声をかけてください。私たちが作業している現場も、ガラス越しに会話できますよ。

スタッフのイメージ
スタッフ写真